第28回ベストセラー的読書会『iアイ』西加奈子

bestseller28_banner.jpg

ベストセラー的読書会@スノドカフェ七間町 第28回
課題図書:『iアイ』西加奈子(ポプラ社)
ナビゲーター:花巻かおり(小説家)
日時:2017年6月8日(木) 19:00開場 19:30〜21:30
料金:1,500円(ワンドリンク付)


優しい両親、何不自由のない暮らし、おまけに成績もよく、目鼻立ちは美しい。
彼女の名前は、ワイルド曽田アイ。アメリカ人の父と日本人の母に育てられた、シリア出身の女性がこの物語の主人です。
 ところが、アイは幼い頃から、漠然とした不安に付きまとわれています。それは、自分が奇跡的に裕福であるということ。シリアのことは両親から知らされよく知っているが、シリアでの辛い出来事は身に覚えがない。
何か玩具をもらうたび、アイは「ほしいものを、手にすることができなかった子どもたちのことを、考えないといけないよ」と両親に言われます。
この言葉が愛を苦しめていく。
わたしは、「生き残ってしまった」わたしは「偶然選ばれたのだ」。
父親の転勤で、シリアからアメリカから日本へと環境を変えながら、アイは次第に大人しく、周囲の顔色を窺う子どもに成長していきます。両親や周囲から目を引いてしまう白い肌やカールしたまつ毛を持ち、小さく目立たないよう、馴染もうとしても、馴染むことができません。
ある日高校で、『この世にiは存在しません』と、言い放った数学教師の授業が、「わたし」自身を「うやむや」にしてくれているようで、アイは数学の虜なります。
タイトルからは、あらゆるものが連想でき、「愛」「i」は、人間の普遍的なテーマだと思います。
作中には、厳しい描写多々あり、アイという少女の目を通じて、否応なしに、あらゆるものの肯定、疑問が沸き起こってくることでしょう。西加奈子さんの作品のなかでは、もしかしたら一番辛いテーマを扱っているかもしれません。しかし、西さんが言うように、「愛」や「i」について、もちろん他のあらゆるテーマについても、参加者の数だけ、多くの「言葉」が飛び交う読書会になるとわたしは期待しています。
さらりと読めてしまいますが、思ったより中身の濃い作品です。読んで来られなかったけど、みなさんの感想から刺激を受けたい方も、ぜひ気軽に遊びにらしてくださいね(*^_^*) みなさんにお会いするのを楽しみにしています。
ナビゲーター 花巻かおり

アーカイブ

オルタナティブスペース・スノドカフェ

「共有する」をテーマに、アート・デザイン・音楽・フード・ファッション・エコなどを通して幅広くコミュニケーションできるサロン的スペースです。

■ カフェ営業 11:30 ~ 18:30
(定休日 火・水)
■ 夜は貸切営業となります。

【住所】
静岡県静岡市清水区上原1-7-3
リサイクルブティック・スノードール2F
【電話】054-346-7669
ご予約・お問い合わせもこちらまで。
【メール】
infoアットマークsndcafe.net
(メールでも承ります)